“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 七十四通目『固定客がいないのは何故か』


◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 七十四通目『固定客がいないのは何故か』

 

 「何故、自分には固定客がいないのだろう」

 君はそう思っているかもしれません。


 大きく分けて3つの理由が考えられます。


 ひとつめ。

 「お客さんの顔がお札に見えている場合」

 こういうパフォーマーは、います。

 こういう人は、モノやサービスを巧みにお客さんに売りつけています。相手が自分に好意を持っていることを利用し、断れないように巧みに話術や態度を駆使して、インスタント写真やグッズやCDを “売りつけている” 人です。

 お客さんは最初は応援しようという “厚意” から売り上げに協力してくれますが、やがて気が付きます。「あ、このパフォーマーは、自分に “買ってほしいだけ” なんだ」と。

 そうなると距離をとって接するようになります。

 こういうことでは固定客が増えるはずがありません。

 自分が売ったものに “価値がある” と思ってくれれば、そのお客さんは必ずリピーターになるはずです。

 そういう人がひとり、またひとりと増えていかないということは・・・そういうことだと気が付いたほうがいいです。


 自分の姿勢を考え直すことをオススメします。



 ふたつめ。

 「パフォーマンス力が足りない場合」

 これはシンプルです。

 歌なりダンスなり演技力なりトークスキルなりに “魅力がない” のです。

 パフォーマンス力がないパフォーマーに固定客がつくわけはありません。


 もっともっと稽古しましょう。



 みっつめ。

 「笑顔が足りない場合」

 多くの場合、人は人の “顔の造作” を好きになるのではありません。その人の “笑顔”を好きになるのです。

 歌やダンスや演技やトークがものすごく下手なのに人気がある人はいます。そういう人は、きっと笑顔が魅力的なはずです。

 ひょっとしたら「笑顔は最強のパフォーマンス」なのかもしれません。

 ステージを観に来るお客さんは「幸せな気持ちになること」を求めて会場に来ます。ステージ上に「最高の笑顔」があれば、観客も笑顔になるでしょう。それだけでパフォーマーとしての価値があるのです。


 もっともっと「自分の笑顔」を磨いてください。


 自分に固定客がいない、もしくは少ない理由。

 思い当たるものはありましたか。

                                                以上


「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 七十三通目」は2023年6月7日の記事

「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 七十五通目」は2023年6月21日の記事

男装パフォーマンスユニットSPADES

名古屋・栄を拠点に活動する「男装」のパフォーマンスユニット。 歌・ダンス、芝居、お笑いと幅の広いジャンルで活動しています。 キャッチコピーは「あなたの夢を叶えます」。