ファンの「推す力」


 2023年は男装パフォーマンスユニット「SPADES」(スペーズ)の「リブート (再起動)」の年になると年初に関係者に伝えていました。( このブログでもそれとなく読者には伝えていました )


 長年グループを支えてきた1期生の県外移住に伴う「卒業」とグループの柱である3期生の「現役引退」によってグループが弱体化することは想像できていました。グループを存続させるためには様々な工夫と準備による「再起動」が必要と覚悟していました。

 しかし、不確定な要素がありました。ファンがどこまで減少するかという点です。1期生の卒業で全体の50%がスペーズから離れていくだろうと予測しました。さらにまたそのうちの50%が3期生の現役引退でスペーズのライブには来なくなるだろうと考えていました。実際は読み通りか、予測をさらに下回っていると思われます。


 新体制として初めてのワンマン公演である2023年5月14日(日)の定期公演「スペーズ ワンマンショー 106 スペーズ第3章スタート 編」には、ギリギリ「最低設定数」のお客さんに来場いただきました。「最低設定数」を下回れば、「しばらくワンマン公演はお休み」と考えていたので、本当に「ギリギリ、セーフ」ということです。

 このワンマン公演の数日前から「常連のお客さん」がSNS上で熱心に来場を呼び掛けてくれていました。本当にありがたかったです。


 その10日ほど前には新体制として初めての外部公演のステージがありました。2023年5月2日(火)、3日(水)の「GSP 20周年 Anniversary!!」@ 春日井GSP STUDIO(愛知県春日井市)です。新体制初のライブ、スペーズとしてはじめてのライブハウス、少し交通の便が良くない会場、イベント初日が平日という状況でした。

 「スペーズのお客さんはゼロかもしれない」と覚悟していました。ところが数人の「常連さん」の姿が会場内にありました。ステージ上のメンバーはたいへん勇気づけられました。


 2023年5月21日(日)昼の「パプっと集合! 小牧だわっしょい!! vol.48」と、その日の夜の「情熱LIVE!! 番外編」では会場から力強いMIXの声があがりました。きっかけはスペーズの「常連客」です。このお客さんの発声が呼び水となり、他のお客さんを巻き込んで会場は大いに盛り上がりました。

 昼間のライブは晴天下の屋外ステージでした。真夏かとも思える気温と厳しいアスファルトからの照り返しを受け、メンバーは一瞬、頭の中が真っ白になる瞬間があったそうです。

 しかし気持ちを奮い立たせてくれたのが、客席からのMIXでした。この応援があって、メンバーはなんとかパフォーマンスをやり切ることができました。本当にありがとうございます。


 上記に登場する「常連のお客さん」は、それぞれ別の人です。スペーズを応援するために出来ることは何かと考えたうえでの行動だったのだな、と思います。いずれの行動も「スペーズのピンチ」を救ってくれました。本当に助けてもらっていると心から思います。ありがたいです。


 今、スペーズは「再起動中」です。その「再起動」がファンの皆さんによって支えられていると実感しています。

 お客さんは当初からの4分の1以下に減ってしまったかもしれません。しかし、「もう少しスペーズを応援してやろう」と思ってファンを継続してくださっているこの人たちは「本当のスペーズのファン」なのだろうという気がしています。


 そして、そのファンの「推す力」というのはスゴイな、と感じています。この人たちにスペーズは必ず「恩返し」をしなければいけないと思っているのです。

                                                以上

 


男装パフォーマンスユニットSPADES

名古屋・栄を拠点に活動する「男装」のパフォーマンスユニット。 歌・ダンス、芝居、お笑いと幅の広いジャンルで活動しています。 キャッチコピーは「あなたの夢を叶えます」。