“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 六十一通目『稽古場で“練習”をしない』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 六十一通目『稽古場で“練習”をしない』
「稽古」と「練習」。結局のところは同じ意味かもしれません。
しかし、「稽古」には教える者、教わる者の関係性が透けて見えます。一方、「練習」は自分ひとりでもやれるものというニュアンスを感じます。
ここでは、そういう意味で「稽古」と「練習」という言葉を使います。
「稽古場」では「稽古」をしてください。先生に教えを受け、先輩や仲間とわからないところを確認し合ったりしてください。
新しいことを学び吸収してください。自分の身につけたものが正しいか間違っているかを判断してもらい評価してもらってください。そして修正してもらってください。
先生に手本を示してもらい、マネして覚えてください。必要に応じて記録してください。
「稽古場」に行くまでは、自宅などで「練習」してください。「練習」には反復が効果的です。「稽古場」で得たものを何度も何度も繰り返して磨き上げるのが「練習」です。
「練習」とは「稽古」で「吸収」したものを確実に自分のものにするための時間です。
「稽古」は時間に限りがあります。先生の拘束時間が決められているからです。どんどん吸収していくべき場所が「稽古場」です。
そんな「稽古場」では先生がいなくてもいつでもできるような反復「練習」をいつまでもしていてはいけません。出来ないことは先生の許可を得て、次回までにできるように「練習」しておきましょう。「稽古場」では次から次に新しいことを吸収しましょう。せっかく先生がいるのですから。
先生がいて、新しいコトを吸収できるのに、「それ」をしないでいるのは「罪」です。
キミは「稽古場」でもったいない時間の使い方をしていませんか? 「稽古場」で「練習」していては同僚からどんどん距離を離されて行ってしまいますよ。
「稽古場で練習をしていてはいけません」
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 六十通目」は2022年3月8日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 六十二通目」は2022年3月22日の記事
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