パフォーマンスの価値はどこにあるか
あるイベントの主催者と雑談しました。東海エリアの最近のアイドルイベントの動向についてです。
「現場にいらっしゃるお客さんの絶対数が減っている」とのことでした。
イベントを主催する人やイベントの開催数が若干増えたために、ひとつのイベントが集客できる数字が下がっていると仰っていました。
現在、全国のローカル女性アイドルは約2,300組。ローカル男性アイドルは約500組だそうです。この数字は毎月少しずつ増えているそうです。きっと、5月以降はさらに増加していくのでしょう。
アイドルの数が増えているわけですから、イベントの数が増えるのは自然なことかもしれません。
ただし、「お客さんの絶対数」がこれと比例して増加するわけではないので、必然的に「イベントの過疎化現象」が起こっているようです。
「お客さん減少傾向」にはもうひとつの原因があるようです。
「コンセプトカフェ」にお客さんが流れているというのです。
アイドルイベントもコンカフェもお客さんが支払う基本的料金に大きな差はありません。
男性客にとってみれば「同じような料金」なら、コミュニケーション密度の高いコンカフェのほうがアイドルイベントよりも手軽に楽しめるということらしいです。
つまり、コンカフェを選択するお客さんにとってはステージ上のライブパフォーマンスは「価値が低い」ということになります。
これは由々しき事態だと言わざるを得ません。
「ステージライブ」こそがアイドルが本領を発揮すべきモノであるはずです。「特典会、交流会」といったコミュニケーションの時間もお客さんにとっては重要だということはわかりますので、百歩譲っても「ライブと交流の時間」がセットとなってこその「アイドルの魅力」だと思います。
しかし、コンカフェに勝てないとなると「ライブパフォーマンスって必要なのか」という極論に至ってしまいます。アイドルイベントは「歌って踊らずに物販だけやればいいんじゃないの?」ということにだってなりかねないのです。
ローカルアイドル界隈は「ライブパフォーマンスの質の向上」から目を背けていると、いつかはマーケットを失うことになるかもしれません。
以上
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