“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 五十六通目『稽古場で泣くな』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 五十六通目『稽古場で泣くな』
稽古場で泣いてはいけません。
日々、研鑽してきたことを確認し、磨き、さらに新しい事を習い、身につけていくことが「稽古」です。
「稽古」に臨むために君は家や屋外やどこかで、きっと反復して「練習」をしているはずです。より高みを目指し、自分を磨いているはずです。
「稽古場」で泣くということは、そういうことが出来ていないことを「自分で認める」ということです。つまり、「自分の負けを認める」ということです。
「自分に負けている人」を誰が慰めたり、なだめたりしてくれるでしょうか。そんなヒマがある人は稽古場にはいません。誰もそんなことにかまってはいられないのです。みんな自分を磨くことに一所懸命なのですから。それが「稽古場」です。
泣かれると迷惑です。誰も得をしません。泣いて得られるものはありません。時間がムダになるだけです。悔しくて泣くなら、家に帰ってから布団の中で泣いてください。
稽古場で泣いて得られるのは、「しょーもないヤツ」という評価だけです。
君は決して稽古場で泣いてはいけないのです。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 五十五通目」は2023年2月1日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 五十七通目」は2023年2月15日の記事
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