“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 四十六通目『客観的な観察がリポートに役立つ』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 四十六通目『客観的な観察がリポートに役立つ』
台本にないセリフを求められることがあります。MCの最中だったり、テレビ番組のリポーターの仕事だったり、トークバラエティのひな壇ゲストだったりです。
まだ、君にはそういう機会がないかもしれませんが、いつかチャンスは訪れます。その時のために今から準備をしておきましょう。少なくともステージパフォーマンスをする君にとってはきっと役に立つはずです。
一番取り掛かりやすいのは「食リポ」です。食事をする時、漫然と食べるのではなく、今食べているものの美味しさを他人に報告するつもりで「言語化」してみましょう。
見た目、匂い、温度、食感、味などをいちいち「コトバ」にしてみましょう。最初は語彙 (ボキャブラリー) が乏しいので、思ったように表現できないかもしれません。
また、そもそも「食」についての知識が少ないので、的確な表現も出来ないかもしれません。
テレビでタレントさんたちが、リポートしている様子を観察するようにしてください。良い表現があれば参考にするといいでしょう。
「食リポ」以外では、「実況」の練習をしてください。街を歩いていたり、買い物をしていたり、どんな時でもいいのです。長くなくてもいいのです。目の前の人、モノ、事象を実況してみてください。大きな声を出すのは憚られるでしょうから小声で構わないのです。長時間でなくてもいいのです。
そして、「お、この表現はいいぞ」とか「今、面白いリポートができた」と思ったら、忘れないうちに「メモに書き溜めて」おいてくだい。
メモに書き込まれた「コトバ」は、必ずいつか使えます。そうやって「自分のオリジナルの表現やコトバ」を少しずつ貯めていってください。
客観的に観察し、言語化する。これを繰り返すうちに台本にないけれど良い台詞が言えるようになっていきます。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 四十五通目」は2022年11月23日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 四十七通目」は2022年12月7日の記事
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