“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 三十七通目『背景を調べよう』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 三十七通目『背景を調べよう』
君が歌う歌の歌詞をもらったり、演じる芝居の台本をもらった時、するべきことがあります。
「そこに描かれているコトの背景を調べる」ということです。
君は歌ったり、演じたりすることで「何か」を観客に伝え、感じてもらわなければなりません。それがパフォーマーのすべきことなのですから。
では、「何を」伝え、感じてもらうべきなのでしょうか。
それらは基本的には「歌詞」や「メロディー」や「振り付け」や「台本」にすべて書き込まれています。それをいかに引き出し、表現するかがパフォーマーの仕事なのです。
「歌詞」であれば知らない言葉や表現があったら調べましょう。当たり前のことです。
どんなことが歌われているのか、どんなストーリーなのか、何について歌うべきなのか。それらを考えましょう。
「台本」であれば、いつ、どこの、何についての物語なのか調べましょう。考えましょう。想像しましょう。
その台本の中で誰が、なぜ、どうやって、どんなことをしようとしていて、どんな障害があるのか。
「台本」には必ずしも「すべてのことが書かれている」とはかぎりません。観る人に「どういう気持ちになってもらいたいのか」「どんなメッセージを伝えたいのか」についての「手がかり」が記されているだけです。
「歌」や「台本」は「受け取るだけ」では、「ただの何かの記録」でしかありません。その背景について君が調べれば調べるほど、知れば知るほど、「歌」や「台本」は君の一部となって光を放つことになります。
「歌」や「台本」を生かすのは、プロデューサーや演出家や監督ではありません。「パフォーマー」、つまり「君」次第なのです。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 三十六通目」は2022年9月21日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 三十八通目」は2022年10月5日の記事
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