“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二十一通目『誰かが見ていてくれる』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二十一通目『誰かが見ていてくれる』
お客さんがいても、仲間がいても、運営責任者がいても、事務所があっても、家族が応援してくれていても、芸能の世界で活動していると突然、言いようのない不安に襲われたり、どうしようもなく孤独を感じたりすることがあります。
それは君だけに起こることではないのです。
芸能の世界は「自分自身が商品」です。自分自身が商品であるのにも関わらず、その価値を決めるのは「自分」ではなく、「他人」なのです。
自分がどんなに「自分には価値がある」と思っていても、お客さんが、そのように評価してくれなければ、「売れない」のです。
逆に「自分では納得できていない自分の何か」が、色々な人から「いいね」と言われることがあります。自分では少しも「良い」と思っていないところを褒められると不安になってしまいます。自分で「良い」と確信を持てていないので、その評価が「本当の自分」を見てくれているとは思えないからです。
お客さんが褒めてくれたり、仲間が評価してくれても、自分ではピンと来ないので、その評価が信用できなかったりします。
このように「自分の評価」と「他人の評価」にギャップを感じると、不安や孤独を感じます。「自分自身が商品」であるが故に、芸能の世界では、この傾向は顕著になります。
そんな時に忘れないでいてほしいことがあります。
君の周りには必ず君のことを「見ていてくれる人」がいます。それはお客さんだったり、仲間だったり、運営責任者だったり、事務所の社長だったり、家族や友達だったりします。
その人は君をいつも応援してくれている人です。きっと、そういう人はいます。その人が何故、自分を応援してくれているか考えてください。それは君に「応援される価値がある」からにほかなりません。
不安になることも孤独になることもあるでしょうが、君のことを必ず誰かが見てくれているということは忘れないでください。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二十通目」は2022年6月1日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二十二通目」は2022年6月15日の記事
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