“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二十通目『自分は出来ていると思っていても』

◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二十通目『自分は出来ていると思っていても』 


 ステージに立っている人のほとんどは「自分は出来ている」と思っているかもしれません。君もそうだと思います。


 しかし、芸能では君を評価するのは「他者」(お客さん)であって、「君自身」ではありません。君自身が「表現できている」、「上手くやれている」と思っていても、お客さんの評価がすべてです。

 自分がどんなに「出来ている」と思っていても、お客さんに「伝わっていない」のであれば無意味です。


 お客さんと同じくらい (もしくはそれ以上) に君を評価してくれるのは、先生だったり、事務所社長だったり、プロデューサーだったり、運営責任者だったりです。時にはグーループのチームメイトだったりもします。

 この人たちの「意見」や「感想」は真摯に受け止めましょう。この人たちが「良い」、「最高」と言ってくれれば、それは、そのまま受け止めましょう。

 「良くない」、「イマイチ」、「ダメ」と言われてもヘソを曲げてはダメです。「あの人たちは自分の良さがわかっていない」と思ってはいけません。それは「思い上がり」というものです。

 身近な人が「ダメ」ということは、「どこかに改善すべきところがあるに違いない」と素直に思いましょう。「伸びる人」というのは、周囲の意見を聞き入れて、客観的に自分を評価できる人です。

 

 周囲の人たちが「ダメ」というのなら、それは、やっぱり「ダメ」なのです。それが客観的評価というものです。客観的な評価こそ芸能の評価なのです。それはお客さんの評価と同じか、それ以上に正しい評価であると思ってください。

                                                 以上


 「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 十九通目」は2022年5月25日の記事 

 「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二十一通目」は2022年6月8日の記事

男装パフォーマンスユニットSPADES

名古屋・栄を拠点に活動する「男装」のパフォーマンスユニット。 歌・ダンス、芝居、お笑いと幅の広いジャンルで活動しています。 キャッチコピーは「あなたの夢を叶えます」。