“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙十五通目『超えなければならない先生』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙十五通目『超えなければならない先生』
「先生」というのは「超えなければならない存在」です。そして、超えることが先生に対する最大の「恩返し」です。
とはいえ、絶対に先生を超えられるとは限りません。でも、「超える」ことを目指すのが「生徒の命題」ですし、「超えさせる」ことを目指すのが「先生のミッション」です。
君には色々な先生がいると思います。ダンスの先生やボイストレーニングの先生、演技指導の先生もいるでしょう。先生たちは「現役」かもしれませんし、「かつてはプレーヤー」で、今は現役ではないかもしれません。
ひとつ間違いないのは、今の時点では、先生のスキルや知識は確実に君のそれを上回っているということです。
君はそのスキルや知識を教わり、学び、指導を受け、時には盗んで、身につけていかなければなりません。身につけてしまえば、それをそのまま使おうが、アレンジしようが、もしくは使わなくても構いません。芸能の世界で生き残っていくためならば、どのように使っても構いません。
もし、先生が「現役」であれば、その人は君のライバルになるかもしれません。先生から得たモノを使って、芸能の世界で先生より「上」を目指すのが、君の使命です。それこそが先生への恩返しになります。
そして、君はまた新しい「先生」と出会うべきです。その時の君よりもスキルも知識も数段上の「先生」は必ずいます。君はその「先生」を超えなければならないのです。
「上には上がいる」。それが芸能の世界ですから。
いつか、君が「先生」と呼ばれる日が来るかもしれません。その時には君は全力を尽くして、自分の知識やスキルを「生徒」に教えてあげてください。やがて、その生徒が君に「恩返し」をしてくれることでしょう。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙十四通目」は2022年4月27日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙十六通目」は2022年5月4日の記事
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