「男装」だからといってマイノリティとは限らない。ただ、男装が好きなだけ。


 「男装をしている人」や「男装をしている人のファン」の「セクシュアリティ」は実は様々です。ただ、そのことがまだまだ日本においては理解が深まっていないのだろうな、と思います。


 全国の「男装アイドル界隈」でいえば、アイドルを応援する側は「ただ “男装さん” が好きなだけ」で「セクシュアリティとか関係ないし、意識していない」というのはよくある話です。

 一方のパフォーマンスする側のセクシュアリティも様々なのかもしれませんが、「男装だからといってマイノリティとは限らない」のも事実です。シンプルに「男性キャラクターになってパフォーマンスしたい人」はいます。パフォーマー側も多様なんですよ、ということを知ってもらえるといいですよね。


 2023年5月の「G7 広島サミット」で日本は、同性カップルに対して国として法的な権利を与えず、LGBTQに関する差別禁止規定を持たない唯一の参加国として注目されていました。 

 G7では、ジェンダーに関する項目が設けられ、「あらゆる人々が性自認、性表現、性的指向に関係なく、暴力や差別を受けることなく生き生きとした人生を享受できる社会を実現する」と明記されました。

 日本は今後、性的マイノリティーらの権利保護をする方向で調整されることが報じられています。

 このことからもわかるように日本はジェンダーに対する意識が世界的に見てもとても低いのです。


 そういう国の中での「男装アイドル」活動です。もっともっと世の中が「ああ、そーゆーの全然フツーだよね」と誰もが自然に感じられる時代に早くなればいいのになと思います。


 男装パフォーマンスユニット「SPADES」(スペーズ)の活動が、なにかそういう社会の実現のために寄与できるのであれば。誰かの笑顔のためになれるのであれば。それはとても幸せですし、誇りだと思えるのです。

                                                以上


男装パフォーマンスユニットSPADES

名古屋・栄を拠点に活動する「男装」のパフォーマンスユニット。 歌・ダンス、芝居、お笑いと幅の広いジャンルで活動しています。 キャッチコピーは「あなたの夢を叶えます」。