“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 八通目『“ナメる”は無意識』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 八通目『“ナメる”は無意識』
「この仕事をナメてるでしょ」と言われると99%の人は「ナメてなんかいません」と答えます。
君は、どうですか?
「ナメてません」という人は、本当に「ナメてるつもりはない」のです。だから強気で「ナメてません」と反発します。一方、「ナメてるでしょ」という人は、相手が「ナメているとしか思えない態度・行動をしている」ので確信を持って「ナメてるでしょ」と問いかけます。そして、時には口論になることがあります。
経験ありませんか? なぜ、こういうことになるのでしょうか。
理由。「ナメる」という心理的な行為は、「無意識」の行為だからです。
「ナメる」というのは、「馬鹿にして取り組む、みくびる、甘くみる」という意味です。悪意や敵意を持って相手を「ナメる」1%のケース以外は、99%が「意識せずに」軽い気持ちで取り組んだり、甘くみたりしているのです。
「意識せずに」行ってしまう行為なので、自覚がない本人としては「そんなつもりがない」ので「ナメてるつもりなんてありません」と強気で言えるのです。
しかし、「自分の評価というものは相手がする」ものですから、相手から「ナメてるよね」と言われれば、それが客観的な評価なのです。どこかに「ナメてる」と思われてしまう「隙」が自分にあると素直に認めましょう。
「ナメてるでしょ」と言われる大体のケースには「きっかけ」があります。指示や約束が守れていなかったり、予定どおりに行動できなかったり、ミスをしたりなどです。
どうすれば、そういう「きっかけ」を生まずにすんだのでしょうか。そこに君の「隙」はなかったのでしょうか。なぜ、そんな「隙」ができてしまったのでしょうか。
もし、君が誰かから「ナメてるでしょ」と言われた時は、「すいませんが、どこがナメているところなのか教えて下さい」と聞いてみましょう。「無意識に作ってしまった隙」を確認できるかもしれませんし、逆に相手の誤解を解くきっかけになるかもしれません。
「ナメてるでしょ」という問いかけには、そういうことを常に「意識」してほしいという期待が込められているのです。
仕事、約束、予定、ルール、立場などを常に「意識」することで、「無意識にナメる」というはなくなるはずです。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 七通目」は2022年3月11日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 九通目」は2022年3月29日の記事
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