配信のレギュレーション
「キャンセルカルチャー」というものがあります。有名人などの昔の発言や行い、過去のSNSをさかのぼって、つぶやきや写真・動画などを糾弾したり、排斥しようとしたりするものです。
そもそもは社会的地位の高い人に対して糾弾すべき合理性がある時の行いでしたが、今後こういう動きは、もっと一般の人たちにまで広がる可能性はあり得ます。
アイドルは一般の人よりは有名人に近いところにいますから、「キャンセルカルチャー」については常に留意し、リスクマネジメントしておかなければならないでしょう。
スペーズは最終的には「メジャーシーンで活躍できる男装の才能 (タレント) を世に送り出す」ことを目標としています。メジャーシーンでの活躍の中には「CM契約」だってあるかもしれません。
「そんなコトを今から考えているの?」と笑われそうですが、真面目に、そういうコトを想定しているので「今から考えている」のです。
どんなブランド、どんな媒体かはわかりませんが、契約内容によっては「当社の競合他社の製品は身に着けたり、使用したりしないでください」とサインさせられるかもしれません。
たとえば、特徴的なブランドロゴの衣服を身に着ける契約だった場合を想像してください。ある日、契約した会社とライバル関係にある会社の衣服を身に着けたメンバーの写真画像がネット上に誰かの手でアップされたらどうなるでしょう。しかも本人のものと思われるコメントで「〇〇 (ライバル会社のブランド) サイコー!! 大好き!!」などとあったりしたら。
それが何年も前のものであったとして、「今」ネット上にさらされれば、イメージは大きく損なわれます。CM契約は解除されるかもしれませんし、場合によっては違約金が発生するかもしれません。想像するだけで背筋が凍ります。
スペーズではSNSの画像や投稿サイトの動画そして配信の際にいくつかのレギュレーションを定めてあります。
そのひとつが「明らかに特定のブランドと露骨にわかるものを身に着けない」というものです。
デジタル時代は一度世の中に流れると、情報は回収しきれません。こういうふうに言っていても、どこかで迂闊に「キャンセルカルチャー」の対象になるものを配信しているかもしれないので注意が必要になります。
以上
0コメント