「レジェンド」
コント芝居「レジェンド」は、2018年から度々披露しているスペーズの十八番です。約7分の短い演目です。
映画撮影現場に初めて臨む新人俳優。共演者は監督待望のレジェンドと呼ばれる大ベテラン。しかし、付き人と現れたのは足元のおぼつかない、よぼよぼの老人。ところが入れ歯を入れた途端にレジェンドと呼ばれる理由が明らかになる、というお話です。
2021年11月21日(日) の名古屋市南区での「スペーズ ショー 湯~とぴあ宝 公演」の19時の回で披露しました。
マルチキャスト方式により初めての配役組み合わせで上演しました。今回の配役は・・・
監督 ・・・桐山 涼
新人俳優・大野 ・・・鈴川 彰
付き人・田村 ・・・星乃 蓮
レジェンド・松頭・・・高月 圭
メンバーは、この日のための新しい配役で日夜稽古に励んできました。老若男女が集い、会場にいるすべての人がスペーズのことを知っているというわけではないのが「湯~とぴあ宝 公演」です。
ステージがある「おたから亭」は、飲食施設で19時の回は夕食の真っ最中です。果たして、どれくらいの人が歌って踊るわけでもないコント芝居に目をむけてくれるのか。ドキドキでした。
序盤の歌唱演目が終わり、いよいよ「レジェンド」の番。始まりの合図のチャイムが鳴り、ステージに桐山 涼演じる「監督」と鈴川 彰演じる「大野」が登場した瞬間、会場がシーンと静まりかえりました。
一瞬、何が起こっているのかがわかりませんでした。会場のお客さんの視線がステージに集中していました。涼と彰の熱のこもった芝居に関心を寄せているようでした。そして、星乃 蓮が演じる「田村」に支えられながら「レジェンド・松頭」役の高月 圭が、よぼよぼの足取りで現れると、どっと客席が沸きました。特に小さな子どもたちが大喜びしている姿は印象的でした。
ウケている、と理解できたのは、その時です。ほとんどのテーブルがお風呂上りのお客さんで埋まっている飲食施設で、男装パフォーマーを初めて見たであろう人たちにも、スペーズのコント芝居が受け入れてもらえたのです。
芝居の終わりにはたくさんの拍手をいただきました。あまりにも温かい反応にとても驚きましたが、同時にこれからのスペーズの可能性の大きさを知ることができました。うれしかったですし、ありがたかったです。メンバーの努力も報われました。
「湯~とぴあ宝 公演」をご覧いただいた、すべてのお客さんに深く感謝を申し上げます。
そして、今回の経験を糧に、これからも精進していきたいと思います。
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